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子供の習い事に目的を持ちすぎないで!長続きさせるポイントとは?

習い事は学校とは違う空間で一つのことに向き合って自分の知識や技能を高めていく体験ができるだけに、子供にとっては習い事に通うということ自体が自分の世界を広げる大切な機会となります。

新しく出会うものすべてが輝いて見える子供時代には、物事すべてに付きまとう陰と陽の両面のうち、明るい可能性に満ちた陽の面しか見えていないことがほとんどで、だからこそ気になった分野に迷わず飛び込んで行ける屈託のなさがあります。

子供の可能性を探して伸ばすための習い事

自分の性格や世の中について多少の知識を得ている大人は、新しい習い事を始めるか否かにあたって、ある程度先を読んで自分はすぐに飽きそうだと予測したり、その習い事を始めて上達することで自分にどういったメリットがあるのかを先に考えます。何より費用がどれくらいかかるのかを気にして、少しでもマイナス要素があることを感じた場合、興味のある分野の習い事でも諦めてしまうケースも少なくありません。

そういった始める前からの邪念がない子供が、自ら興味を持って始めたいと願った習い事は、我が子を一番良く知る親として、たとえ我が子には向いていない分野と感じたり、日ごろの言動からすぐに辞めたいと言い出しそうだと感じても、習い事を始めたいという意欲そのものに丁寧に向き合う必要があります。

実際に習い事を始めた我が子を見て、これまで親も気付かなかったような新たな側面を見られることもあり、親子としての新たな楽しみを見つける機会にもなります。人生の可能性という言葉にまだピンと来なくても、子供はまさにそれが目の前に無限に広がっている状態で、習い事はその道筋の一つを明るく照らして可能性を伸ばすための足掛かりになるものと言えます。

目的ありきで選んだ習い事が持つ厳しさ

目の前に広がっている広大な世界の存在を感じつつも、些末なことが見えていない子供にとっての未来は輝かしい夢がいくつも実現できる明るいものとして存在しています。大人である親は世の中にはそうではない面があることを知っているため、我が子が傷つかないよう予防線を張って習い事も無難に続けていけそうな分野を勧めたりします。逆に我が子への期待が大きく膨らんで、最初からその道のプロを目指すかのような高い目的意識を持って始めさせることもあります。

特に後者は最初から明確な目的があるため、子供がその習い事を好きで自発的に始め、強い意欲や向上心をもって臨んでいる場合、親の的確な支援があれば上達スピードがさらに加速することも期待できます。この強い目的意識は諸刃の剣という面があり、子供が壁に突き当たって上達スピードが落ちたりスランプ状態に入って堂々巡りになってしまうと、本人も親も強い焦燥感にとらわれます。

双方にとってその焦燥感自体が大変なストレスになって、特に習い事に向き合っている本人は伸び悩んでいるつらさに加えて「それでも目的のために続けなくてはならない」という重圧を強く感じるようになります。無邪気に突き進んでいた時には上達の原動力になっていた目的意識が、上手くいかないという気持ちにとらわれるようになった途端に重い足かせになってしまい、習い事自体が苦痛に感じられるようになります。まさに目的に到達するための厳しさに直面したからこその感情で、どの分野でも極めたいと考えた場合に突き当たる厳しさの壁ですが、飽きたから辞めたいという感情よりも複雑なぶん、問題の解決には親の熟慮と根気強さも求められます。

メインの目的以外のところでも役立つ経験

何らかの習い事を行って、学校とは違う場所で講師や仲間といった面々と向き合って一つの分野を伸ばすために頑張った経験は、たとえその後の人生で直接役立つスキルにならなかったとしても人生の資産の一つとして大切なものになります。とは言え、そういった考えは大人ならではの感情で、習い事に勤しむ子供にしてみれば、その過程で感じる挫折感や目的を課せられたことによる重圧に悩み続けることにもなりかねません。

我が子がせっかく続けている習い事を辞めたいと言い出した時、親にしてみれば理由を問いただして何とか続けさせようと考えるのが自然ですが、辞めたい理由を理路整然と説明できるようであれば、辞めたいと言って親を困らせる前に自分で問題を解決する糸口を見つけているはずです。

多くの場合、子供は何が自分のストレスになっているのか他者に説明できるほど自分自身で理解できておらず、辞めたいと思う気持ちの根幹に何かがあるのかも分からない状態に陥っていることが多々あります。我が子の気持ちに寄り添って複雑に絡まった気持ちを解きほぐすのが親にできる一番のことですが、ここでも目的意識が邪魔をして、当人の気持ちよりも「目的達成」を追求するほうが正しいあり方のように思ってしまうようになります。

特に「継続は力」を重視する分野では、辞めたいという願望を持つこと自体が悪とされてしまうため、そういう感情を持ち始めた段階で我が子が劣等感を抱くようになったら、長い目で見た場合に習い事のマイナス面のほうが尾を引くことにもなりかねません。我が子の感情にしっかりと向き合って、辞めたいと思った時期も成長過程での貴重な財産と後々思えるようなサポートを根気強く行うことが大切です。